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108ペリネイタルケア 2017 夏季増刊えつつ後頸部をふんわり支える。このとき、小指丘側を意識して母指丘は児に添えるだけ、手首は極力屈曲させない。児の姿勢 さまざまな授乳姿勢があるが、いずれの場合も基本は同じで、幾つかのポイントがある。①児の体がねじれのない状態であること②児を乳房に近づけるときには、母の自然体での乳房・乳頭に対面するように、かつ児の鼻と乳頭とが向き合っていること③母児の体が程よく密着していること図3 膝や腰への負担軽減に配慮した授乳姿勢(A)座面の軟らかいソファでは、殿部が沈み骨盤が後傾する。(B)坐骨に体重を乗せる。(C)仙骨(骨盤)を立てて安定した座位。(A)一見楽そうに見えるが、骨盤は後傾している。長時間の座位では腰に負担が掛かる。(B)クッションを使って仙骨を支える。坐骨に体重が乗るため、腰への負担が少ない。図4 授乳クッションを使った授乳姿勢

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