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91ペリネイタルケア 2017 夏季増刊母乳育児支援第 章2退院後の母乳育児支援 「授乳について困ったこと」に関する厚生労働省の同調査1)では、「母乳が足りているかどうかわからない」と答えた母親が40.7%と最も多い。授乳期の栄養方法(1カ月)別に見ると、授乳について何らか困ったことがある者の割合は、混合栄養が88.2%、人工栄養が69.8%、母乳栄養が69.6%であった(表1)。この結果から、退院後、母乳不足感に陥る母親が多くいることがうかがえる。そして、その不安から人工乳を補足するが、補足量の調整が分からず足し過ぎて母乳分泌を妨げたり、児の体重が過剰に増加してしまったりと悪循環に陥っている可能性が示唆される。また、母乳栄養で育てている母親であっても、何らかの退院後の母親たちの現状とニーズ表1 授乳について困ったこと(回答者:0~2歳児の保護者)授乳について困ったこと総数*(n=1,242)栄養方法(1カ月)別(n=1,200)母乳栄養(n=616)混合栄養(n=541)人工栄養(n=43)困ったことがある77.869.688.269.8母乳が足りているかどうかわからない40.731.253.816.3母乳が不足ぎみ20.48.933.69.3授乳が負担、大変20.016.623.718.6人工乳(粉ミルク)を飲むのをいやがる16.519.215.72.3外出の際に授乳できる場所がない14.315.714.42.3子どもの体重の増えがよくない13.810.219.09.3卒乳の時期や方法がわからない12.911.016.12.3母乳が出ない11.25.215.937.2母親の健康状態11.111.29.814.0母乳を飲むのをいやがる7.83.711.123.3子どもの体重が増えすぎる6.85.87.97.0母乳を飲みすぎる4.46.72.20.0人工乳(粉ミルク)を飲みすぎる3.71.16.17.0母親の仕事(勤務)で思うように授乳ができない3.54.23.00.0相談する人がいない、もしくは、わからない1.70.82.60.0相談する場所がない、もしくは、わからない1.00.31.70.0その他5.24.95.74.7特にない22.230.411.830.2(複数回答)*総数には、栄養方法「不詳」を含む ※栄養方法のうち、最も高い割合を示しているものに下線授乳について困ったこと総数*(n=1,242)栄養方法(1カ月)別(n=1,200)母乳栄養(n=616)混合栄養(n=541)人工栄養(n=43)(文献1より引用)

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