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ペリネイタルケア  2018年 夏季増刊118に評価できません。特に、子宮収縮の強さについては、計測の原理上、腹壁から子宮内腔までの介在組織(母体脂肪・筋肉)や子宮筋層の影響を強く受けるため、子宮収縮曲線の振幅と実際の子宮内圧測定値との相関はなく、子宮収縮の強度の絶対値を知ることはできません。外測法においての要注意事項は、「触診により子宮全体の解剖学的位置と子宮の収縮部位を確認して、圧トランスデューサを正しく装着する」ということに尽きます。ほとんどの場合、陣痛計は子宮上で底部に近い(母体正中線上)部分に固定します。 子宮収縮波形は、子宮収縮の強さを縦軸に、時間を横軸にとり、子宮収縮の経時変化を曲線で表現したものです(図3)。陣痛の評価として、その発作持続時間、間欠持続時間、陣外測法の原理(文献2を参考に作成)図2圧トランスデューサが腹壁から圧力の変化を感知する子宮内圧腹壁ベルト子宮筋層介在組織(母体脂肪・筋肉)子宮収縮波形図3陣痛周期陣痛間欠陣痛発作発作持続時間減退期増進期5分の1点ピーク時間(子宮内圧)子宮収縮の強さ外測法では、発作持続時間は波形のピークの5分の1の高さで定義する。

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