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13妊娠高血圧症候群一般名(商品名)適 応禁 忌副作用作用機序ニフェジピン徐放剤(アダラートⓇCR)(→184ページ)高血圧症、腎実質性高血圧症、腎血管性高血圧症、狭心症、異型狭心症妊婦(妊娠20週未満)又は妊娠している可能性のある婦人、心原性ショックの患者頭痛・頭重感、顔面潮紅・顔のほてり、動悸陣痛を抑制する可能性についても指摘あり筋の興奮収縮連関物質であるCaの血管平滑筋及び心筋細胞内への流入を抑制して、冠血管を拡張するとともに全末梢血管抵抗を減少させ、抗高血圧作用と心筋酸素需給バランスの改善作用を現すヒドララジン塩酸塩(アプレゾリンⓇ)(→184ページ)本態性高血圧症、妊娠高血圧症候群による高血圧虚血性心疾患、大動脈弁狭窄、僧帽弁狭窄及び拡張不全による心不全、高度の頻脈及び高心拍出性心不全、肺高血圧症による右心不全、解離性大動脈瘤、頭蓋内出血急性期SLE様症状(発熱、紅斑、関節痛、胸部痛等)、肝機能障害、うっ血性心不全、狭心症発作誘発、麻痺性イレウス、呼吸困難、急性腎不全、溶血性貧血、汎血球減少、多発性神経炎、血管炎十分に解明されていないが、末梢細動脈の血管平滑筋に直接作用し、血管を拡張することが主作用であると考えられているメチルドパ水和物(アルドメットⓇ)(→185ページ)高血圧症(本態性、腎性等)、悪性高血圧急性肝炎、慢性肝炎・肝硬変の活動期の患者、非選択的モノアミン酸化酵素阻害剤(パーキンソン病治療薬など)を投与中の患者溶血性貧血、白血球減少、無顆粒球症、血小板減少、脳血管不全症状、舞踏病アテトーゼ様不随意運動、両側性ベル麻痺、狭心症発作誘発、心筋炎、SLE様症状、脈管炎、うっ血性心不全、骨髄抑制、中毒性表皮壊死症(Lyell症候群)、肝炎代謝物であるα-メチルノルエピネフリンによる中枢のα-アドレナリン作働性受容体の刺激、偽神経伝達、血漿レニン活性の低下などに由来するラベタロール塩酸塩(トランデートⓇ)(→185ページ)本態性高血圧症、褐色細胞腫による高血圧症糖尿病性ケトアシドーシス、代謝性アシドーシス、高度の徐脈(著しい洞性徐脈)、房室ブロック(Ⅱ、Ⅲ度)、洞房ブロック、心原性ショック、肺高血圧による右心不全、うっ血性心不全、気管支喘息、気管支痙攣の恐れのある患者うっ血性心不全、肝壊死等の重篤な肝障害、黄疸、SLE様症状(筋肉痛、関節痛、抗核抗体陽性)、乾癬、ミオパシーまた、胎児徐脈が起こりうると認識するα1、β受容体遮断作用。心拍出量にほとんど影響を及ぼさずに全末梢血管抵抗を減少し、血圧を降下させる。なお心拍数はわずかに減少するニカルジピン塩酸塩(ペルジピンⓇ)(→186ページ)手術時の異常高血圧の救急処置、高血圧性緊急症、急性心不全(慢性心不全の急性増悪を含む)急性心不全において、高度な大動脈弁狭窄・僧帽弁狭窄、肥大型閉塞性心筋症、低血圧(収縮期血圧90mmHg未満)、心原性ショックのある患者、重篤な急性心筋梗塞患者なお、脳出血急性期・脳卒中急性期で頭蓋内圧が亢進している患者にも禁忌であったが、最近十分に管理しながらの投与が認められた麻痺性イレウス、低酸素血症、肺水腫、呼吸困難、狭心痛、血小板減少、肝機能障害、黄疸なお、陣痛を弱める作用が指摘されるが、ニフェジピンよりは弱いとされる。産後に使用する場合は弛緩出血に注意血管平滑筋細胞中へのCa2+の取り込みを抑制することにより血管拡張作用を発揮する。用量依存的な血圧降下作用を示す。血管選択性が高い公益財団法人聖バルナバ病院 院長/聖バルナバ助産師学院 学院長●成瀨勝彦 なるせ かつひこ50 ペリネイタルケア 2019 新春増刊

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