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手順1分娩清潔野の作成と同時に会陰保護綿を作る。会陰保護を行う手のひら中央のくぼみは、会陰の伸展性や児頭の下降感を感じにくくさせてしまい、会陰保護の力加減の判断が付きにくい。そのため、手のひらのくぼみをなくす程度の厚さの保護綿(厚み1〜2cm程度)を綿花とガーゼで作成する。2肛門保護(図1) 児頭が下降し、排臨してきたら、陣痛発作時の脱肛予防や排便による清潔野の汚染防止を目的に、右手に保護綿を持ち肛門を圧迫し肛門保護を行う。また、陣痛発作時に努責を誘導する場合は、肛門を保護することで努責の方向を産婦に説明しやすい。左手は児の急激な娩出に対応できるように軽く児頭に触れておく。3排臨〜発露(図2) 児頭が排臨から発露に近い状態になったタイミングで、会陰保護を開始する。会陰が1cm程度見える位置に保護綿を持った右手を置く。母指と他の4指を広げてU字を保つように沿わせ、指先は力を抜き、対象分娩第2期の産婦実施時期分娩第2期(排臨または発露から児娩出まで)目的会陰の損傷を予防または軽減し、児の安全な娩出を図る。必要物品綿花、ガーゼ図1図2ペリネイタルケア 2020年 新春増刊479会陰保護基本9基本主に行うのは医師助産師古橋昭世 ふるはし てるよ聖隷浜松病院産科病棟 助産師会陰保護

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