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127ペリネイタルケア 2021年 新春増刊2第章分娩期 分娩管理①・産褥管理CTGの連続モニタリング分娩中の胎児の健常性(well-being)を評価するためには、胎児心拍数と陣痛の評価を、訓練を受けた医療従事者(医師、助産師、看護師)が定期的に行わなければならない。評価と対応についてはレベル分類と、それに基づく対応表にのっとって行う。 陣痛発来などで入院したときには、まず分娩監視装置を一定時間(20分以上)装着してCTGを記録する。正常波形(レベル1)であれば、次の分娩監視装置使用までの一定時間(6時間以内)は間欠的児心拍聴取(15〜90分ごと)で監視を行うのでもよい。しかし、正常波形でないと判読した場合は、連続モニタリングを行う。ただし、入院時のCTG波形が正常であっても、産科合併症のハイリスク例や胎児心拍数異常のリスクの高い分娩中の時期においては、連続モニタリングを行う。表1に連続モニタリングが必要な状態を示す。ただし、これらの中でもトイレや病室での移動の際に一時的にCTGを外すことは許容される(CQ410を参照)。問題❸正解Ⓑ無痛分娩中、子宮口開大6cm、正常CTGⒸ妊娠高血圧症候群の自然陣痛発来、分娩第1期ハイリスク妊娠の場合母体側要因・産科合併症の既往がある妊婦:妊娠・分娩中の低酸素状態が原因と考えられる脳性麻痺児分娩既往、IUFD児分娩既往、子癇既往、子宮体部の手術既往・合併症がある妊婦:糖尿病合併妊娠、コントロール不良なGDM、妊娠高血圧症候群胎児側要因・胎位異常・推定体重<2,000g・胎児発育不全・多胎妊娠・CMV感染胎児胎児付属物要因・低置胎盤、羊水過多、羊水過少、臍帯卵膜付着など胎盤・臍帯異常が指摘されている妊婦ハイリスクな分娩時期・状態の場合・用量41mL以上のメトロイリンテル挿入中・用量41mL未満のメトロイリンテル挿入中であっても陣痛が発来した場合・子宮収縮薬使用中・TOLAC中・無痛分娩中・38℃以上の母体発熱中・産婦が突然強い子宮収縮や腹痛を訴えた場合・CTGに異常波形があり、急速遂娩の準備や実行が必要な状態表1胎児心拍数の連続モニタリングが必要な状態IUFD:子宮内胎児死亡、GDM:妊娠糖尿病、CMV:サイトメガロウイルス、TOLAC:帝王切開後試験分娩

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