1第章妊娠期 妊娠期の薬剤103ペリネイタルケア 2021年 新春増刊国立成育医療研究センター看護部 早川加奈子 はやかわ かなこ国立成育医療研究センター看護部 清水 浴 しみず あゆみ国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター 八鍬奈穂 やくわ なほ国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター、薬剤部 宇野千晶 うの ちあき国立成育医療研究センター妊娠と薬情報センター、周産期・母性診療センター 村島温子 むらしま あつこ妊娠期の薬剤『産婦人科診療ガイドライン:産科編2020』より出題11問題❷妊娠15週の妊婦に「最近、頭痛がひどく眠れない。以前はロキソプロフェンを飲んでいたが、妊娠中も飲んでよいか」と質問された。正しい対応はどれか?Ⓐ妊娠中は飲まない方がよいⒷそのまま飲んでも構わないⒸ妊娠中の痛み止めは自己判断せず、医師へ相談するよう勧めるⒹ妊娠15週は胎児への影響が出るため、30週以降に内服することを伝える難易度こたえ問題❸妊娠6週の妊婦に「妊娠に気付かず、市販の風邪薬を内服した。赤ちゃんへの影響が心配なため中絶を考えている」と相談された。正しい対応はどれか?Ⓐ「影響は少ないが、薬剤を使用しなくても妊娠全体の3~5%は先天異常があるといわれている」と伝えるⒷ影響があるので、赤ちゃんは諦めるよう伝えるⒸ全く問題はないので大丈夫であるⒹ分からないので、自分で判断してもらう難易度こたえ問題❶妊娠28週の妊婦に「今年はインフルエンザが大流行すると聞いた。昨年インフルエンザワクチンを接種したが、妊娠中も予防接種を受けた方がよいか」と質問された。正しい対応はどれか?Ⓐ昨年インフルエンザワクチン接種をしていれば問題ないⒷワクチン接種は胎児に影響が出るので、控えた方がよいⒸワクチン接種をしなくても、うがい・手洗いをすれば問題ないⒹインフルエンザワクチンはインフルエンザの予防に有効であると伝える難易度こたえ
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