M021751
13/22

BRAIN NURSING 2017年夏季増刊 1376Chapter脊椎・脊髄疾患1疾患 脊せき椎ついは、楕円形の穴があいた多くの椎つい骨こつでできています。この穴が縦に並ぶと脊柱管になり、その中を脊髄や神経が通ります。椎骨は、靭帯や椎間関節、またクッションのような椎つい間かん板ばんでつながっています。 体を支える脊椎は、加齢によりだんだん変形し脊柱管が狭くなり、神経が圧迫されるようになります。こうして手足がしびれて痛くなり、力が入りにくくなります。これが脊柱管狭窄症です。60〜70歳の方に多く見られます。 足のしびれや痛みは普段ほとんどありませんが、少し歩いたり立ったままでいると出現し、しばらく休むと軽くなります。これを「間かん欠けつ性せい跛は行こう」と言います。治療は、症状が軽ければ神経への血流改善薬を使い、進行すれば手術します。 (高山柄哲)104. 脊せき柱ちゅう管かん狭きょう窄さく症しょう椎骨脊髄、馬尾神経神経根神経根靭帯【正常の脊椎】変形した椎骨や椎間板圧迫された神経肥厚した靭帯【脊柱管狭窄症】変形した椎間関節

元のページ  ../index.html#13

このブックを見る