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BRAIN NURSING 2017年夏季増刊 1498Chapter神経内科疾患1疾患 老年期に発症し、レビー小体が広範な大脳皮質に出現する神経変性疾患です。アルツハイマー型認知症、血管性認知症に次いで、認知症の約20%を占めます(男:女=2:1)。進行性で、変動する認知機能障害とともに繰り返す幻視など特有の精神症状と、パーキンソニズム、レム睡眠期行動異常症、自律神経障害などの症状を呈します。SPECT、PETでは後頭葉の血流・代謝低下が見られ、MIBG心筋シンチグラフィーではパーキンソン病同様、取り込みの低下が見られます。 根本的治療法はなく、認知症にはドネペジル塩酸塩、精神症状にはドネペジル塩酸塩、抑よく肝かん散さん、非定型抗精神病薬、パーキンソニズムにはレボドパを用います。 抗精神病薬に対する過敏性があり、注意が必要です。 (北村彰浩、漆谷 真)113. レビー小しょう体たい型がた認にん知ち症しょう【関連ワード】 アルツハイマー型認知症、血管性認知症
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