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19疾患と看護の質問 1 脳梗塞1章BRAIN NURSING 2018春季増刊1)脳梗塞の病型ごとの観察点 病型ごとに、急性期の観察点を説明します。ラクナ梗塞 ラクナ梗塞とは、細い脳動脈穿通枝に起こる脳梗塞のことです。大きさは直径1.5 cm以下の小さな脳梗塞で、麻痺、感覚障害を認めますが、意識障害を起こすことはなく、早期から離床を開始します。 しかし、なかにはラクナ梗塞のように見えて BAD(branch atheromatous disease)という病態がかくれていることがあります。BADは急激な麻痺の進行を認めることが多く、注意が必要です。BADの麻痺の進行が起こりやすいのは、1~2病日目だといわれています。アテローム血栓性脳梗塞 アテローム血栓性脳梗塞は、主幹動脈のアテローム硬化によって引き起こされる脳梗塞です。TIAが前触れとして起こることもあり、症状の進行を認めることがあります。血管内の水分量を維持するため、水分バランスをプラスにする必要があり、点滴などで調整します。心原性脳塞栓症 心原性脳塞栓症は、心臓にできた血栓の一部が剥がれ、塞栓子となり脳動脈を閉塞することによって引き起こされる脳梗塞です。 ここで気を付けないといけないこととして、1つ目に「再開通」があります。これは、血管を閉塞させている塞栓子が溶けることと、血流の圧がかかり続けることによって、栓が外れるように再開通することです。再開通することは良いことだけではアンサー005 神経学的所見の観察は共通しますが、血管が閉塞した原因が異なるため、脳梗塞を起こしている血管の状態も違います。そのため、急性期の注意点もそれぞれに違いがあります。質問005 脳梗塞の病型によって観察点は違うのですか?
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