130021851
7/16
ブレインナーシング 2018年 夏季増刊91章脳神経疾患患者の標準看護計画の活用方法看護上の問題点、アセスメント、看護目標 本書では看護上の問題点として、看護師の援助が必要である内容をすべて挙げています。問題点に対して、その問題を解決するために目標を立てて看護計画を立案しています。また、解決までは不可能であっても、緩和や予防ができる内容も問題点に含みます。さらに、問題解決を望む内容ばかりではなく、より良い状態を目指す目標指向型看護も含んでいます。本書での問題点の表記は、もっとも関連する関連因子・危険因子などの原因と、その結果として起こっている、もしくは起こるリスクのある看護問題を合わせて、問題点として表しています。看護目標は、問題点の原因となっている因子を解決・緩和・予防できる内容で、期待される結果を挙げています。本書での全体のまとめには、病態の機序や疾患の特徴を踏まえた患者の全体像と看護の方向性、問題リストの優先順位の根拠などを記しています。項目の患者への看護を考えるうえで必ず知っておくべきことを述べていますので、それぞれの患者の看護計画を立案するときは、その内容を踏まえて、個別性に応じて問題リストを変えてください。問題点を考えるうえで重要なのは、なぜその問題点を挙げたのかという根拠です。それぞれの問題点には根拠があります。その内容を本書ではアセスメントのポイントとして述べています。1つの問題点に、原因となる因子は1つではないこともあり、問題点に表しきれない根拠もアセスメントのポイントに述べています。根拠を理解していれば、実際の患者に問題点を挙げるときに、根拠が当てはまらない場合には問題リストから削除したり、問題点を変更することもできるようになります。看護計画 看護計画は、観察計画(Observation Plan:OP)、ケア計画(Treatment Plan:TP)、教育計画(Education Plan:EP)に分けて列挙しています。OPは問題点に関連した患者の状態把握に必要な観察内容を、TPは目標達成に必要な直接的なケア内容を、EPは患者や家族自身が問題解決に向けて、行動できるために必要な説明や情報提供を列挙しています。 標準看護計画では、実施する内容を項目のみで列挙しているため、実践するにはさらに詳しい説明が必要となる場合や、知っておいたほうがよいことがありま23
元のページ
../index.html#7