130021951
15/18

第1章疾患別のやってはいけない?2 脳出血のやってはいけない?ブレインナーシング 2019年 夏季増刊31されています。 血圧管理以外にも、糖尿病患者における脂質異常症治療薬のスタチン内服による脂質管理は、再発や症状悪化予防に有効となります。また、LDLコレステロール値に関係なく、スタチン内服により脳卒中を含む血管障害の発生を低下させる効果があります。まとめ▶年齢や既往歴により血圧管理目標が異なります▶加齢や生活習慣病による血管の変化を考えつつ、医師の指示に従って血圧管理を行うことが、再発・悪化予防のために重要となります1)日本脳卒中学会脳卒中ガイドライン委員会編.“Ⅰ脳卒中一般”.脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017].東京,協和企画,2017,27-30.2)日本高血圧学会高血圧治療ガイドライン作成委員会.“第7章他疾患を合併する高血圧”.高血圧治療ガイドライン2019.東京,ライフサイエンス出版,2019,124.3)前掲書2),126.●引用・参考文献図1 糖尿病合併高血圧の治療計画(文献3より転載)*1 少量のサイアザイド系利尿薬*2 ARBとACE阻害薬の併用は避ける*3 動脈硬化性冠動脈疾患、末梢動脈疾患合併症例、高齢者においては、降圧に伴う臓器灌流低下に対する十分な配慮が必要である治療開始血圧130/80mmHg以上微量アルブミンまたは蛋白尿効果不十分効果不十分生活習慣の修正・血糖管理と同時に降圧治療を開始する1)血圧140/90mmHg以上:降圧薬を開始する2)血圧130-139/80-89mmHg:生活習慣の修正で降圧が見込める場合は、生活習慣の修正による降圧を1ヵ月を超えない範囲で試み、血圧130/80mmHg以上なら、臨床的には高血圧と判断し降圧薬を開始するなしARBまたはACE阻害薬ありARB、ACE阻害薬、Ca拮抗薬、利尿薬*1用量を増加3剤併用:ARBあるいはACE阻害薬、Ca拮抗薬、利尿薬*22剤を併用*2降圧目標 130/80mmHg未満*3

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る