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監修のことば 新入職や異動で脳神経外科病棟やSCUに配属された皆さんは、ようやく新しい環境に慣れたころでしょうか。とはいえ、脳神経外科疾患や看護は学生のころから苦手という人も多いのではないかと思います。そこで、新人の皆さんには今日からの看護実践に根拠が持てるように、また指導的立場の皆さんには最新の知識や治療に関する知見を得ることで、より効果的な指導につなげる教材として活用できるように、科学的根拠をQ&A形式で解説しています。 この増刊号の構成は、1章で“疾患別の「やってはいけない?」”について、2章では“症状別の「やってはいけない?」”について、3章では“シーン別の「やってはいけない?」”について解説しました。日常の看護場面で遭遇するさまざまな問題をQ(質問)で取り上げていますので、どの章からお読みいただいてもすぐに役立つようになっています。 ところで、なぜ「やってはいけない?」というタイトルがついているか疑問ではありませんか。子どものころ親から「してはいけない」と禁止されたときのことを思い出してください。禁止されるたびに「どうして?」と問い返した記憶がおありでしょう。禁止されるほど、見たくなる・知りたくなる、そういった心理状態(「カリギュラ効果」というそうです)に置かれ、つい最後まで読み進んでしまう、そんな遊び心も秘めた1冊に仕上がりました。 執筆者は、脳神経外科領域の看護の質向上のために中心的な立場で指導に当たっている“脳卒中リハビリテーション看護認定看護師”の方々です。執筆者には、日常的に遭遇する頻度の高い、また専門的知識が求められるQ(質問)を設定してもらい、これに対してあたかも傍らで指導してもらっている感覚が伝わるような解説をお願いしました。 さあ、さっそく一緒に読み進めていきましょう。目白大学看護学部看護学科教授武田保江ブレインナーシング 2019年 夏季増刊3

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