脳血管障害1BRAIN NURSING 2021 vol.37 no.2(203 )11入院〜退院まで患者状態合併症看護ケア搬送• 発症後階段状に症状の進行、悪化が見られることがある• バイタルサインや神経症状を観察する:バイタルサイン、神経症状の観察、採血、心電図検査、体重測定を行う• 静脈内留置針による血管確保を行う• 入院時に血糖値、INR、クレアチニンの簡易的血液検査を行う• 可及的すみやかに入院時の処置および観察ができるように医師と協力しながら初療時の対応をする術前• 画像診断(MRI/CT)とともに、脳血管造影、超音波検査などを行い、頭部の血管の詳細を調べる• 患者は、突然の発症で戸惑ったり混乱している。処置や検査については、十分に説明する• 脳血管造影での穿刺部が大腿動脈の場合、清潔を保つために穿刺部位を除毛する(施設により異なる)• 確定診断後、治療方針に沿って治療がスムーズに行えるよう、薬物療法の準備などを行う治療治療法• 血栓溶解療法(rt-PA静注療法)、機械的血栓回収術、抗血小板療法、抗凝固療法を行う• 出血に関連した副作用に注意。とくに症候性頭蓋内出血(出血性梗塞)に注意する• 機械的血栓回収術後は、カテーテル操作や血流変化による合併症、大腿動脈穿刺に関連した合併症に注意• バイタルサインや神経症状の観察、尿の性状(血尿の有無)、皮膚(皮下出血などの有無)を観察する急性期• アテローム血栓性脳梗塞患者は、再発リスクが高いため、再発予防を行う• 不必要な安静のために廃用症候群(生活不活発病)が起こることがあり、予防する• 二次合併症である廃用症候群を予防するために、早期からセラピストとともにリハビリテーションを行う一般• 頚動脈狭窄症が原因の場合の再発予防:CAS、CEAを行う• CAS、CEAの術後管理を行う回リハ• 日常生活動作の向上と家庭復帰を目的としたリハビリテーションを集中して行う• 患者・家族と相談し、患者の生活を重視したリハビリテーションの目標を設定する退院• 再発予防のための生活習慣の見直しや退院指導を行う看護のポイント①画像ではこう見える看護のポイント②看護のポイント③
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