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OPE NURSING 2018 秋季増刊  151章解剖編消化器外科（一般外科）大腸の解剖　大腸は小腸に続く全長約1.5mの臓器で、盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸、直腸に連なる。直腸は直腸S状部、上部直腸、下部直腸に分類され肛門に連なる（図1、2）。　直腸手術では自律神経を温存することが重要で、大動脈より仙骨前面を走行する下腹神経叢の損傷・切断により射精（男性）、内尿道口の閉鎖機能、内肛門括約筋の収縮機能、勃起（男性）、膀胱、直腸収縮機能の障害がみられる（図3）。東風貢日本大学医学部附属板橋病院消化器外科　診療教授東風下部消化管の解剖2図1　下部消化管の各部名称横行結腸横行結腸下行結腸下行結腸上行結腸上行結腸盲腸盲腸回腸回腸直腸Ｓ状部直腸Ｓ状部上部直腸上部直腸下部直腸下部直腸肛門管肛門管肛門周囲皮膚肛門周囲皮膚Ｓ状結腸Ｓ状結腸虫垂虫垂図2　下部消化管の解剖盲腸盲腸直腸直腸Ｓ状結腸Ｓ状結腸下行結腸下行結腸横行結腸横行結腸下大静脈下大静脈門脈門脈腹部大動脈腹部大動脈下腸間膜動脈下腸間膜動脈上腸間膜動脈上腸間膜動脈上行結腸上行結腸図3　下腹神経叢の走行（女性の例）下腹神経叢下腹神経叢腹部大動脈腹部大動脈卵管卵管子宮子宮直腸直腸仙骨仙骨背側←腹側→直腸手術の際に、下腹神経叢を損傷・切断すると、排尿・排便障害や、射精・勃起障害などの性機能障害がみられることがあるよ！