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178 OPE NURSING 2019年 春季増刊ChapterD局所止血薬4独立行政法人国立病院機構東京医療センター麻酔科医長・集中治療室長 香取信之血管内からだけじゃない!血管の外からも出血を抑え込もう!どこにどう効く? この薬剤のこれだけポイント実質臓器の出血箇所に直接噴霧・塗布または貼付して使用する製剤である。すべて術野で使用する製剤であり、静脈内投与は行わない。人血液由来製剤なので輸血と同じように取り扱う。123出血よ止まれ!大丈夫だよ!ありがとう!ペタリ人血液由来の製剤なので、準備前に血液製剤使用の同意書を確認する。使用する製剤の規格(用量または大きさ)を確認する。塗布や噴霧によって使用する付属部品が異なるので投与方法を医師に確認する。バイアル内の製剤が十分に溶解していることを確認する。液状製剤は2剤が接触するとすぐに凝固するので薬液が接触しないように注意する。液状製剤は出血部位でフィブリノゲン液、トロンビン液の順番に投与する。出血部位から製剤が剝がれないようにしばらく圧迫または静置する。準備時投与前投与中投与後

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