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28 OPE NURSING 2019年 春季増刊プロポフォールチオペンタールナトリウムミダゾラムプロポフォール少量ミダゾラムデクスメデトミジンプロポフォール1導入薬としてのみ使用する場合2循環動態の変動を少なくしたい場合特に呼吸抑制を避けたい場合3維持にも使用する場合全身麻酔使用目的  局所麻酔4導入薬としてのみ使用する場合、多くは溶解の手間が不要で効果発現が迅速で確実なプロポフォールが使用される。チオペンタールナトリウムは希釈濃度が自在で注入時血管痛が少ないため、第1選択する麻酔科医もいる。重症心疾患をもつ患者で、特に循環変動を避けたい場合、血圧変動の穏やかなミダゾラムが選択される。維持にも使用する場合、プロポフォールが選択される。これ以外の薬剤では迅速な覚醒が困難である。吸入麻酔維持のできない人工心肺症例、吸入麻酔では検査への影響が大きい術中電気生理学的検査(MEPなど)症例などでは必ず使用される。局所麻酔時の鎮静では、拮抗可能なミダゾラムや調節性のよいプロポフォールが用いられる。デクスメデトミジンは調節性に劣るが、呼吸抑制がなく安全性が高い。1234

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