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OPE NURSING 2019年 春季増刊 31第1章全身麻酔に使用する薬剤静脈麻酔薬A準備希釈:投与量を調節しやすくするため、1mg/1mLに希釈して使用することが多い。ナースの注意:製剤は10mg/2mLのアンプルで、2mgと2mLの誤認による過量投与事故が散見されるため、要注意である。効果:投与量にもよるが、作用発現までの時間が他薬剤より長い。焦って追加投与しない。少なくとも2分間は待って効果を確認する。投与観察:舌根沈下、気道閉塞が発生しやすい。胸部や腹部が動いていても実際は上気道が閉塞していて換気ができていないことが多くみられる。ナースの確認:気道確保をしない鎮静(局所麻酔や脊髄くも膜下麻酔時の鎮静)の場合、換気ができているかを十分に確認する。直後注意すべき患者:循環動態と気道確保に関する問題については、プロポフォールと同様である。前者は高齢者・高血圧・心疾患をもつ患者、後者は肥満・睡眠時無呼吸症候群の患者に注意する。1分後術後追加投与:効果が減弱してくるため、様子をみて追加投与の準備をする。追加投与は初回投与より少量でよい。30分後ミダゾラム(ドルミカムⓇほか)アンプル検査など、挿管なしの鎮静に使うことが多いが、舌根沈下、気道閉塞に注意する。SpO2ではなく、口鼻から空気が出入りしていることをよく観察しよう。カプノメータやマスクの曇り、原始的だが手をかざして確認するのも有効だ。横向き姿勢や肩枕の挿入は、気道を広げるよい解決策だ。この薬剤のマスト知識低血圧を起こしにくい。循環器系疾患をもつ患者に使いやすい。短時間作用性で自発呼吸が消失しにくい。脊髄くも膜下麻酔や消化管内視鏡検査時の鎮静薬として頻用。拮抗薬(フルマゼニル)によるリバースが可能。123

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