⿎鏡視下腱板修復術 腱板は棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋の4つから構成される。断裂は主に棘上筋、棘下筋に起こる。肩甲下筋の断裂もみられるが、肩甲下筋の修復は難易度が上がる。また、腱板の断裂が大きいと修復に多くの糸を用いるため、難しい手術となり、時間を要する。⿎鏡視下バンカート修復術 肩甲骨窩前方で剝がれた関節唇を、さらに関節窩から十分に剝離した後に、関節腔全体のボリュームが少なくなるように緊張をかけて関節唇を肩甲骨窩に縫合する。肩関節鏡手術(腱板修復術、バンカート修復術)B自治医科大学整形外科助教 飯島裕生術 には編これだけ!前鏡視下腱板修復術…症候性腱板断裂に対して、鏡視下に肩関節内で腱板を縫合して修復する手術鏡視下バンカート修復術…反復性肩関節脱臼に対して、鏡視下に関節唇、関節包靱帯複合体を修復する。肩関節を安定させて再脱臼を防ぐ手術どんなオペ?治療前治療後骨頭肩甲骨窩棘上筋を中心とした断裂部をアンカーを用いて修復した鏡視写真。左:腱板断裂修復前、右:腱板断裂修復後。左:関節唇修復前(➡:損傷した関節唇)、右:関節唇修復後。治療前治療後骨頭60OPE NURSING 2019 秋季増刊
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