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この手術の⿎鏡視下腱板修復術 腱板を修復することで骨頭の求心位を改善させ、腱板の力がスムーズに骨頭に伝わることで肩関節の動きが良くなる。インピンジメント症状(運動時の引っかかりや痛み)、筋力低下等の症状の改善が見込まれる。⿎鏡視下バンカート修復術 反復性肩関節脱臼ではバンカート損傷(関節唇、下関節上腕靱帯の関節窩からの剝離損傷)が起こる。手術では、バンカート損傷を修復することで下関節上腕靱帯を引き上げて関節内の容量を減らし、肩関節の安定化を図る。この手術の⿎鏡視下腱板修復術 腱板断裂の手術適応の決定は難しい。症候性腱板断裂と無症候性腱板断裂が存在し、症候性腱板断裂もその多くが保存的治療で改善がみられる。基本的に、症候性腱板断裂のなかで保存的治手術時間:鏡視下腱板修復術 2〜3時間(断裂のサイズによる)鏡視下バンカート修復術 2時間出血量/輸血の有無:極少量/輸血 有 無 基本的に輸血が必要となることはない麻酔方法:全身麻酔+斜角筋ブロック(術後の疼痛緩和目的)主な体位:ビーチチェアポジション(側臥位で行う施設もある)主な皮膚切開位置とアプローチ: 鏡視下腱板修復術…前方、前外側、後外側、後方、上方5カ所に5mmの皮切鏡視下バンカート修復術…前方、前外側、後方3カ所に5mmの皮切切開手術インプラント:有 無組立器械:有 無データベースこれだけ!手術の知識 必修ポイント!これだけ!左:術前 MRI(➡:腱板断裂部)、右:術後 MRI。61OPE NURSING 2019 秋季増刊第章2肩〜肘の手術

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