配置図&手術体位ポイント解説!配置のポイント 関節鏡の手術はカメラ、光源、シェーバーシステム、電気蒸散機器のケーブル、吸引器等、煩雑になりやすいので注意したい。手術台にビーチチェアを使用する場合は、体がずり落ちてこないように膝下に枕を入れ、その枕を側板でしっかり押さえる。 器械台は術者の背中側になることが多いので、器具の受け渡しの際は落下しないよう、また不潔にならないように注意する。関節鏡の手術では床に水が溜まるため、水受け付きの覆布を利用するとよい。手術体位のポイント〈右肩手術例〉器械出し看護師術者助手麻酔科医器械台フットスイッチ麻酔器灌流水モニターシェーバーシステム電気蒸散機器灌流器吸引器外回り看護師手術はビーチチェアポジションで行う。約60°体を起こす。側臥位で上肢を牽引して手術を行う施設もある。ビーチチェアポジションは手術操作における解剖学的な位置が理解しやすい利点があるが、坐位に近くなるため脳の灌流圧低下による脳循環障害の懸念がある。覆布は大きな水受け付きのものを使用することで床に水が漏れることを防いでいる。モニターの高さや位置は術者の好みにより調整する。63OPE NURSING 2019 秋季増刊第章2肩〜肘の手術
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