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X線透視下に骨折部を整復して、ガイドピンを大腿骨の近位部から刺入し、リーマーで開窓して髄内釘(ネイル)を挿入する。大腿骨外側から骨頭にガイドピンを刺入し、ラグスクリュー(スパイラルブレイド)で固定、遠位骨幹部をドリリングしてロッキングスクリューで固定、デバイスを外してエンドキャップを挿入してから創部を洗浄し、筋膜と皮下を縫合して終了。牽引で簡単に整復位が得られれば通常30分以内に終了するが、整復位が得られないときは大腿骨前面などを切開してエレバトリウムやKワイヤーなどを用いて整復する必要があり、難易度が上がる。髄内釘(PFNAあるいはTFNA)A高岡市民病院 整形外科主任部長 藤田雄介大腿骨転子部骨折に対して、牽引手術台を用いて骨折部を整復して髄内釘という固定器具で内固定する手術どんなオペ?治療前治療後ラグスクリュー髄内釘ロッキングスクリュー手術時間:30分~1時間出血量/輸血の有無:100mL以下/ 有 無(術前からの貧血のため)麻酔方法:全身麻酔または脊髄くも膜下麻酔主な体位:仰臥位(牽引手術台使用)主な皮切位置とアプローチ:大腿骨外側3カ所もしくは4カ所切開手術インプラント:有 無組立器械:有 無−250OPE NURSING 2020 春季増刊

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