130032051
12/18

【心電図】心電図でⅡ誘導をモニタリングする……ベッドサイドおよびナースステーションの生体監視モニターで心電図を連続監視する。【心電図】重症不整脈はただちに医師へ報告する……医師に報告すべき不整脈を把握し、迅速な治療につなげる。【薬剤】緊急カート薬剤の適応と投与法を把握する……抗不整脈薬の適応と投与法を理解し、緊急時の対応を訓練しておく。【心電図】モニターのアラームを常時消音にしない……アラーム音がわずらわしいために常時消音に設定すると、致死性不整脈の見落としにつながる。やるやるやるやらない 麻酔科医の視点術後の痛み、悪心、冷感などによる交感神経系の興奮は不整脈を増悪させる。適切な鎮痛が安定した循環動態をもたらす。長時間および大侵襲手術後の体液バランスや電解質の異常は不整脈の誘因となるため、適宜補正する。ペースメーカや植込み型除細動器の作動を心電図モニターで確認しておく。 看護師の役割 重症不整脈の発見と迅速な治療が術後患者の予後にかかわる。医師に報告すべき不整脈を認識しておく。ノイズによる誤アラームはわずらわしいが、絶対に常時消音に設定してはいけない。アラーム音が鳴ったら、不整脈とノイズをその都度鑑別し、そのうえで一時消音にする。パルスオキシメータや触診で脈を確認できない場合は致死性不整脈を疑う。心肺蘇生法に加え、抗不整脈薬についての知識も習得しておく。術後評価・指導のポイントⅢ 術後管理18オペナーシング2020年秋季増刊号

元のページ  ../index.html#12

このブックを見る