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117Neonatal Care 2017 秋季増刊第1章赤ちゃんの状態を整える23【創傷管理】創傷処置(治療的スキンケア) 図2は、点滴を固定していた医療用粘着テープを剝がした際に発生した表皮剝離です。低出生体重児、特に超低出生体重児では、表皮は薄く、表皮と真皮の結合力が弱いという特性があります。テープを剝離しようとすると、表皮と真皮の接合よりもテープと表皮が強く接着しているため、テープの剝離時に表皮剝離をきたしやすいです。〈実際のケア〉・スキンテアの創傷管理方法を参考にケアします。・STARスキンテア分類システムのカテゴリー3であるとしてケアします。①滲出液の有無を確認します。②滲出液に出血がある場合は止血します。③滲出液がある場合は、色・臭いを観察し、感染徴候がないか確認します。 感染徴候があった場合は医師に相談し、治療を開始します。④滲出液がない場合や、滲出液があっても感染徴候がない場合は、温めた生理食塩水で洗浄します。⑤創傷被覆材の選択をします。粘着力も考慮します。 ソフトシリコン・ポリウレタンフォームドレッシング材(メピレックスⓇライト)を損傷部よりやや大きめにカットし使用します。エスアイエイドⓇでもかまいません。⑥皮膚の観察のため1回/1〜2日はドレッシング材を交換します。⑦ドレッシング材交換時は、表皮の張りを観察します。表皮が形成できるまでは、④〜⑤を繰り返し行います。注:ドレッシング材交換時は、剝離剤を使用し、愛護的に剝がすことを忘れずに実施しましょう。また、剝離後は皮膚に付いた粘着材や剝離剤の成分をしっかり洗浄しましょう。 *創傷被覆材の選択は、非固着性の創傷被覆材を選択します1)。 シリコーンメッシュドレッシング材、多孔性シリコーンゲルシート、ポリウレタンフォームソフトシリコーンなど表皮剝離の例(文献4より引用)図2
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