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190Neonatal Care 2017 秋季増刊(CLD36:修正36週時点での陽圧呼吸または酸素依存)児の5例に1人は哺乳摂食障害の症状を呈すると述べています8)。ストレスを伴う無理な哺乳瓶授乳は、さらなる悪循環につながります。経管栄養から経口哺乳へと移行する段階では、哺乳時の吸啜−嚥下−呼吸の協調運動をよく観察し、楽しいはずの食の時間がストレスフルな時間とならないよう、児の状況に合わせて哺乳を行う必要があります。哺乳が上手くいかない場合には、どの段階でつまずいているのか、それはなぜかを見極めて援助方法を検討する必要があります(表)2)。●哺乳瓶授乳の方法・デバイスの選択 経口哺乳に使用するデバイスを選択する場合、なるべく新生児にストレスを与えず、効果的に栄養を摂取でき、直接授乳への移行を妨げないものであることが大切です9)。 特に哺乳のはじめには、乳汁の流れが速過ぎ、むせ込みやチアノーゼが出やすいといわれています。新生児の飲む速度に合った乳首を選択すること、1回に嚥下する量を少なくする哺乳の評価ポイント表①飲むためのstateとその調節は大丈夫か②探索はみられるか③吸啜は出るか、どんな動きか④嚥下はしているか⑤呼吸との協調性はどうか側臥位姿勢での授乳図1

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