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27Neonatal Care 2017 秋季増刊第1章赤ちゃんの状態を整える2【呼吸・循環を整える】気管挿管・気管チューブの交換 新生児の気管直径は4mm程度と細く、5歳ごろでようやく10mmです。気道支持組織が脆弱なため外部圧迫を受けやすく、努力呼吸時に狭窄しやすいのも特徴です。換気効率に影響する因子の一つとして「気道抵抗」があり、理論上は気道断面積の2乗に反比例します。つまり、直径が細くなれば気道抵抗が大きくなり、換気効率が低下します。直径が浮腫で1mm細くなれば、断面積は約1/2、気道抵抗は約3倍になります! 呼吸不全になりやすい理由の一つがここにあります。新生児用気管チューブは径2.0〜3.5mm程度と細く、チューブの抵抗により圧の減衰が大きく、低い圧(特にCPAPのみ)を長時間続けると換気量は低下し、児は疲労します(呼吸仕事量増大)9)。できるだけ太いチェーブを選択したくなりますが、太過ぎると気道浮腫・肉芽形成のリスクとなります。 また、気管チューブが機械的死腔を増やしている点は重要です。リークがないことを前提とすると、声門から呼吸回路のYピースまでが機械的死腔で、特に低出生体重児の場合は1回換気量が少ないため、数mL程度の死腔でも換気効率が低下し、呼吸不全となり得ます。①②気管断面狭窄時←4mm→←3mm→断面積 約1/2◯↓気道抵抗 約3倍◯↑⇩⇩換気効率低下、肺胞虚脱呼吸不全Yピース呼吸器声門気管チューブP1>P2 気道抵抗による圧減衰肺胞肺機械的死腔P1P2
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