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呼吸窮迫症候群、慢性肺疾患12章新生児の呼吸器疾患のくすりソル・コーテフ®、デカドロン、リンデロン®商品名ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウム、デキサメタゾン、ベタメタゾン一般名静脈内投与投与方法呼吸窮迫症候群(RDS)などに使用するくすりステロイド3薬理作用 身体の中で産生されるステロイドはコルチゾールと呼ばれ、ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウムと同じものです。コルチゾールは、脳の視床下部・下垂体から命令を受けて副腎で産生されます。 ステロイドの作用とは、グルココルチコイド作用とミネラルコルチコイド作用に分けられます。ステロイドの種類によって、この作用の割合が違うことは知っておくべきです。ヒドロコルチゾンは、グルココルチコイド作用とミネラルコルチコイド作用の両方がある薬剤で、一方、デキサメタゾンやベタメタゾンは、グルココルチコイド作用のみであることが特徴です。ステロイドの作用は多岐にわたるため、代表的なものを図と表で示します。用法・用量慢性肺疾患(CLD)に対する投与量の報告は、さまざまです。ヒドロコルチゾンコハク酸エステルナトリウムは1~3mg/kg/日、デキサメタゾン・ベタメタゾンは0.1~0.5mg/kg/日です。視床下部下垂体副腎収縮力↑末梢血管抵抗↑Na↑K↓糸球体ろ過量↑ミネラルコルチコイド作用グルココルチコイド作用抗炎症作用アドレナリン受容体亢進作用血管透過性の調整コルチゾール(ヒドロコルチゾン)心臓血管腎臓図ステロイドの主要な作用ネオネイタルケア 2018 秋季増刊  61

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