3節排泄・ドレーン管理with NEO 2019 秋季増刊200ストーマ合併症の予防、術後創感染の予防および家族によるケア習得を目的に行う。ストーマケアを行う際に最も重要なことは、スキンケアを的確に行うことである1)。ストーマ周囲の皮膚は、「排泄物で汚染されやすい」「剝離刺激が繰り返される」「皮膚保護材を常時皮膚に装着している」1)などにより、皮膚トラブルを生じやすい状態にある。さらに新生児は、「皮膚が薄い」「腹部の面積が小さい」「啼泣により腹腔内圧が上昇しやすい」などがあり、新生児の特徴に合わせたケアを行う必要がある。哺乳直後は排泄物が出てきやすいため、哺乳後30分以内の装具交換は避ける。ストーマ装具の交換頻度は、ストーマ装具の皮膚保護材の特性によって異なる。基本的には決められた貼付期間を守り、適宜皮膚保護材の溶解や皮膚状態に合わせて交換間隔を決定する。装具を除去し、新しい装具を貼付するまでの所要時間は、30分以内を目安に行えるよう準備を十分に行い実施する。ストーマ装具(付属のクリップまたは輪ゴム)、ストーマ用はさみ、ノギス、洗浄剤、ガーゼ、ビニール袋、ペン*必要時、洗浄ボトル(沐浴できないとき)、剝離剤、用手形成皮膚保護材・粉状皮膚保護材1.目的、適応2.タイミング、所要時間の目安3.必要物品42新生児のストーマケア福岡市立こども病院、皮膚・排泄ケア認定看護師 長おさだ・かよこ田華世子
元のページ ../index.html#12