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第3章 5節 皮膚ケア●52 テープ固定の方法、テープの貼り替えwith NEO 2019 秋季増刊249abc1)挿管チューブの固定2)固定テープの貼り替え固定テープの大きさは、鼻唇溝(a)を越えない長さを横幅、鼻下の長さ(b)を縦幅、両端は頰にかからないよう口角部分までの長さ(c)を縦幅とし、テープをカットする。注意!固定テープは、通気性・伸縮性のあるものを選択し、粘着剤の特性を考慮する。❶❶剝離剤を皮膚とテープの隙間に染み込ませるようにし、片手で皮膚を押さえ、テープと皮膚が90〜150°程度となるようにして端からゆっくりと児の反応を確認しながら剝がす。90〜150°剝がす速度が遅いほど皮膚にかかる負担は軽減される。Point!❷テープの粘着剤は剝離剤の成分が皮膚に残らないよう押さえるようにして十分に拭き取る。また、水分で皮膚や挿管チューブが濡れていると粘着力が低下するため、しっかり拭き取る。❸皮膚損傷を認めていないか観察し、挿管チューブの固定と同様の手順で固定する。❷鼻下部に中央から左右へ貼付する。チューブの挿入長を確認し、チューブに巻き付けて固定する。テープは伸展させずに貼付し、指で軽く押さえて初期粘着力を高める。注意!伸縮性のあるテープの場合、皮膚や筋に過度の圧力がかからないようテープを伸展させずに貼付する。注意!テープ貼付により、蒸れや流涎・分泌物などによる皮膚の浸軟、発赤や表皮剝離、緊張性水泡が生じやすい!

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