130042051
9/16

新生児に特徴的な所見5第1章/新生児の所見とその評価所 見特 徴/注意点など口 腔先天性エプーリス(文献2より転載)<特 徴>前歯の歯槽堤粘膜にみられる良性の腫瘍。<注意点など>自然退縮することが多いが、哺乳に問題があれば紹介する。ガマ腫(文献2より転載)<特 徴>唾液腺の排泄管の閉塞により生じる囊腫。口底の片側に生じる。<注意点など>穿刺吸引や開窓術を行う。上皮真珠腫エプスタイン真珠(文献2より転載)<特 徴>歯槽堤や口蓋正中部粘膜にみられる径1~2mmの白色囊腫。口蓋正中部のものをエプスタイン真珠と呼ぶ。<注意点など>数カ月以内に自然に脱落する。上唇小帯短縮(文献2より転載)<特 徴>上唇粘膜と歯槽堤の間にある上唇小帯が短縮している。<注意点など>自然に退縮や切れることが多いが、口唇運動障害などがあれば手術を行う。舌帯短縮症<特 徴>舌下面正中から口腔底に付着する舌小帯が異常に短い状態。舌の突出困難、ハート形の下になる。<注意点など>哺乳障害や発語障害を来すことはまずなく、自然回復を待つ。舌が全く動かない舌強直症は紹介する。表2 頭頸部・顔面(つづき)with NEO 2020 秋季増刊  43

元のページ  ../index.html#9

このブックを見る