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 2007年にNCPRとして全国で統一された新生児蘇生法の講習が開始されてから5年ごとの2回の改訂を経て、この度、2020年の改訂が公表されました。今回の改訂では、大きな変更点はないものの、NCPRアルゴリズムの蘇生を必要とする児に対する部分が強調され、いわゆる、“救命の流れ”と“安定化の流れ”の両者の間に、重みの差がつけられました。これは、きっちりと統一された手順で行うべき救命の流れと、ある程度自由度のある安定化の流れ、ともいうことができます。 本特集では、今回の改訂でどこが変わったのかを示すとともに、アルゴリズムに沿って、それぞれの変更部分をもう一度、勉強し直せるよう詳しく解説しました。 臨床現場で、蘇生前・蘇生中・蘇生後に関わる皆さんの、疑問点、分かりにくい点、詳しく知りたい点、そして、皆さんに知っておいてほしい点をそれぞれの専門家が分かりやすく説明していますので、ぜひ活用してください。※本特集は「JRC蘇生ガイドライン2020オンライン版」を元に構成されています。プランナー聖路加国際病院小児科医長草川 功くさかわ・いさおNCPR2020出生直後の新生児のケアガイドライン改訂ポイント11

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