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IABP第  章1452017 秋季増刊IABP第  章1IABP装着中の実際と看護のポイント55IABP装着中の実際と看護のポイント兵庫県立尼崎総合医療センターCCU慢性心不全看護認定看護師宮地さやか みやちさやかさくっと理解 IABPを管理していく上で最も大切なことは、IABPが正しいタイミングで駆動し循環を補助できているかどうかです。不適切なタイミングでの駆動は、血行動態に悪影響を及ぼします。IABPの補助が効果的であるかを観察し、アセスメントを行いながら管理を行う必要があります。異常があれば医師や臨床工学技士に報告しますが、常に患者さんのベッドサイドにいる看護師は、正しい知識を持ち、異常の早期発見と対応に努めていくことが求められます。また、その上で日常に必要な看護ケアを行う必要があります。!コマ送りでイメージ!1機器の管理1.IABPの駆動条件(トリガーモード、アシスト比)の確認 心電図トリガーで駆動している場合は、筋電図が入らず基線の揺れが少ない位置に心電図を装着します。R波が高く出る位置に心電図を装着することもポイントです。皮脂や発汗などで電極が浮いてきてしまうこともあります。看護師は電極の上にテープを貼付し、電極が剝がれないように固定します。

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