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はじめに補助循環を理解しよう!102017 秋季増刊兵庫県立尼崎総合医療センター看護管理室看護部次長 集中ケア認定看護師山名比呂美 やまなひろみ1急性期の循環器疾患看護の特徴 循環器疾患の急性期は急激な病状の変化が起こりやすく、生命予後に関わる場合が多く、解剖生理など循環管理に必要な基礎知識(図1、2)を持ち、瞬時の正しい循環評価を行い、異常を早期に発見することが重要となります。補助循環によって循環動態の維持を余儀なくされている患者さんも多く見受けられます。急性期の循環器疾患看護は、刻々と変化する患者さんの状態を綿密に観察し、多くの医療機器を管理しながら、正確な薬剤投与が求められます。2「補助循環」とは 機能障害に陥った心臓の代わりに循環維持を行う目的や役割を持つものを総称して「補助循環」と呼びます。薬物療法などの内科的治療(輸液や血管拡張薬、強心薬など)では循環維持が困難な患者図1心臓のしくみと働き左心室右心室下大静脈血液の流れ三尖弁大動脈弁肺動脈弁僧帽弁左心房右心房肺静脈肺動脈大動脈上大静脈左鎖骨下動脈腕頭動脈左総頚動脈右総頚動脈後負荷前負荷心筋収縮力心筋の収縮によって心臓のポンプ作用が起こり、全身に血液を送り出す心拍数●心筋収縮力●前負荷●後負荷●心拍数心臓のポンプ機能(心拍出量)
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