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HEART nursing 2018春季増刊202循環管理の基礎(モニターの見かた、循環アセスメント)川崎医療福祉大学 保健看護学科 講師/川崎医科大学附属病院 看護部 集中ケア認定看護師/急性・重症患者看護専門看護師 西にし村むら 祐さち枝え第4章 治療と看護のワザ&コツ ~患者さんはもう任せて!~5 看護ケア2★循環のアセスメントの最大の目的は、組織へ酸素供給を図ること。循環器疾患を有する患者さんは、心筋梗塞や弁疾患など、心臓のポンプ機能が破綻することで循環動態が不安定になり、いくら心臓が動いていても、不整脈や出血などで有効な脈圧を維持できなければ、身体の隅々まで必要な酸素を供給することができない。そこで、循環動態を破綻する因子はないのか、最終的に身体の隅々まで酸素が運搬できているのかなど、単に血圧だけで判断するのではなく、しっかりアセスメントすることが循環管理には求められている。① 循環管理に必要な機器類と各種モニタリングが準備できるようになり、使用方法とモニターで示されるパラメーターの意味がわかるようになりましょう。② 血圧を規定する因子とショックの病態を理解し、循環動態についてアセスメントできるようになりましょう。③ モニターに映し出される数値だけでなく、動脈ラインなどの波形を確認してさまざまな情報を得ることで、異常の早期発見や日常生活ケアなどの判断に役立てましょう。ここで押さえるワザ&コツはこれ!

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