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HEART nursing 2018春季増刊204目で見て学ぼう!★心拍出量を規定する因子循環器患者さんの循環モニタリングに必要な解剖・生理9前負荷:心臓が収縮する直前(拡張終期)に心室にかかる負荷(容量負荷)。右心房では中心静脈圧、左心房では肺動脈楔入圧が反映される。心房に流入する血液量(静脈還流)と心房の収縮力に依存し、脱水や出血などで流入する血液量が減少すると前負荷は小さくなる。後負荷:心臓が収縮する直後に心臓にかかる負荷(末梢血管抵抗に逆らって血液を送り出すための圧力:圧負荷)。右心室では肺動脈圧、左心室では血圧が反映される。動脈硬化などによる血管壁の弾力性低下や末梢血管収縮によって末梢血管抵抗(体血管抵抗)が増大することで後負荷は大きくなる。ここにワザあり!7心拍出量〔cardiac output;CO(L/min)〕=一回拍出量〔stroke volume;SV(L)〕×心拍数〔heart rate;HR(回/min)〕心拍出量は、前負荷・心収縮力・後負荷で決まる。ここにワザあり!肺循環の血圧:約10〜25mmHg体循環の血圧:約70〜130mmHg脳・上肢肺左心房左心室右心房右心室肝臓下肢腎臓腸5動脈の触知は頚動脈で触れると、収縮期血圧は約60mmHgある。ここにワザあり!6循環動態を把握するための検査や機器(モニタリング)、循環動態安定化を図るための治療を理解しよう。循環器系の解剖生理は必ずマスター!(p.20〜25)ここにワザあり!8心拍出量は、性別・年齢・体格などによって異なるので、比較する際には心係数を用いる。心係数(cardiac index;CI)=心拍出量÷体表面積CO:約4〜8L/minCI:2.5〜4.0L/min/m2ここにワザあり!心拍数収縮力後負荷前負荷
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