さあ、カテ室に入ろう! ❶ 準備3章カテ室の準備では、 何をしておけばいい?3北里大学病院 放射線科IVRセンター ● 原田明日香 (はらだ あすか)カテ室は見慣れない物品や医療機器、使用する薬剤も多くて覚えるのが大変です。検査や治療が滞らないように介助につけるか、不安でいっぱいです。カテ室は覚えることが多くて、不安や緊張でいっぱいになるよね。でも、いろんな職種がいるので安心して大丈夫だよ。まずは検査や治療の準備には、何が必要なのか押さえておくと介助や緊急時も安心です。ぼくたちは検査前に透視機器のメンテナンスを行い、常に安定した状態で撮影ができるようにしています。カテ室はそれぞれの職種が協力して役割を担っているんですね。まずは始業前の準備や点検が大事なんですね。検査や治療の一連の流れと、合併症を理解しておくと、薬剤や物品の理解につながると思います。カテ室では急変も起こりうるため、除細動器などのME機器は点検を行い各検査室に設置し、いつでも使用できるようにしています。検査中は12誘導心電図のモニターを常にチェックしています。 カテーテル室(以下、カテ室)では、経皮的に動脈を穿刺し冠動脈や心房・心室内の検査・治療を行うため、致死的な合併症が起こる可能性があります。よって急変時には速やかに対応することが要求され、急変対応の医療器具や医療機器の保守点検と、薬剤の準備を万全にしておくことは、カテ室でとても重要になります。始業前点検HEART nursing 2018 秋季増刊 * 141
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