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 PCIとは、心臓の筋肉を養う冠動脈の狭窄や閉塞に対するカテーテル治療です。局所麻酔を用いて橈骨動脈や大腿動脈にカテーテルを入れて、バルーンやステントを用いて内側から狭窄部位を広げる治療法であり(図1)、40年以上の歴史があります。現在では、有症状の狭心症や、心筋虚血による心機能低下、心不全、不整脈に対して、PCIが施行されます(表2)。バルーンを用いたカテーテル治療(POBA) バルーンを用いたカテーテル治療は、1977年にドイツ人の循環器医であるGruentzigによって初めて覚醒下のヒトに施行され、経皮的冠動脈形成(percutaneous transluminal coronary angioplasty;PTCA)とよばれました。しかし、バルーンによる拡張(plain old balloon angioplasty;POBA)では血管壁の経皮的冠動脈インターベンション(PCI)とその歴史カテーテル冠動脈狭くなった血管カテーテルステントステントを広げ血管内部を固定図1 ● PCIの図式①内科的治療にも関わらず狭心症状を有する冠動脈狭窄②心筋の虚血が証明された冠動脈狭窄③不安定狭心症④急性心筋梗塞の初期治療⑤PCI後の再狭窄⑥冠動脈狭窄に伴う心不全⑦心筋虚血に由来する不整脈表2 ● PCIの適応HEART nursing 2018 秋季増刊 * 11カテ室に入る前に知っておこう1章

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