P波を確認する際には、以下の3つのポイントに注意しましょう。 まずはP波の調律=リズムについてです。 本来、正常なP波は洞結節の興奮を表しており、周期性が高いためP波同士の間隔はだいたい一定となるはずです。ただし、若年者においては呼吸と連動してP波の間隔が変動する洞不整脈もしばしば認めます。P波を認めない場合というのは、「まったくない場合」と「時々P波が抜ける場合」に大別されます。じっくりP波を見ていこう!ポイント1調律はどうなっている?●❷P波で何を読み取れる?1分でわかるP波とは? P波は心房の興奮を表しており、正常な波形では刺激伝導系のなかの洞結節の興奮から心房興奮の終わりまでを見ていることになります。しかし、P波が存在するからといって、常に正常な洞調律だとは限りません。 P波の前半は右房成分、後半は左房成分から成り立っています。上大静脈右心房下大静脈PQ間隔右心室洞結節房室結節ヒス束HEART nursing 2019 秋季増刊 43第2部
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