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 P波の右房成分は前半にあり、右心房の興奮を反映します。右心房に負荷がかかった状態では、前半部分を中心として先鋭化したP波が形成されることになります。この変化は、特に心臓を足元側から観察しているⅡ・Ⅲ・aVFにおいて顕著です。 ポイント1と同様の変化が、右心房の近くの誘導であるV1・V2で見られることもあります。先鋭化のサイズは先ほどより小さいのですが、2mm以上の先鋭化を所見として捉えます。じっくり高いP波を見ていこう!ポイント1四肢誘導のⅡ・Ⅲ・aVFのいずれかでP波が高電圧と先鋭化(2.5mm以上)ポイント2右側胸部誘導(V1・V2)においてP波が先鋭化(2mm以上)1分でわかるP波が高い 右心房の負荷がかかった際には、右心房が右前下方向に拡大し、心臓を足元側から観察しているⅡ・Ⅲ・aVFにおいてP波が増高します。c P波が高い正常正常P波右房拡大右心房右房成分の幅、高さとも大きくなるが、幅は左房成分の終了を超えないのでP波の高さのみ大となる左心房68  HEART nursing 2019 秋季増刊

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