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 右心房の興奮時間も延長しますが、後半の左心房の伝導時間に変化がなければ右心房は左心房よりも早く興奮するので、全体としてのP波の幅は変化しません。結果として、幅が狭い(<2.5mm)P波が観察されることがポイントになります図1。 右房拡大は、慢性肺疾患や弁膜症に続発する肺高血圧症のほかにも、右室拡大を呈する疾患で認められることがあります。先天性心疾患、肺血栓塞栓症、原発性肺高血圧症などが代表的です。ポイント3P波の幅は2.5mm未満ポイント4高いP波への対応高いP波ⅡにおけるP波の幅は2.5mm未満であり、先鋭化(高さ2.5mm以上)をきたしている。図1ⅠⅡⅢV1V2V3V4V5V6aVRaVLaVF25mm/s 10mm/mV 100Hz➡ 右房拡大が考えられる!この疾患は…HEART nursing 2019 秋季増刊  69第2部各波形に異常を見つけたら何が起こっている? 第2章

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