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144HEART nursing 2020 秋季増刊心不全患者さんが日常生活・食生活で気をつけることは?Q32●高齢者病ともいえる心不全では症状の把握が難しく、具体的な行動様式に沿った聞き取りが必要です。●セルフ指標の代表は体重で、1週間で2~3kgの増加を心不全増悪の目安におきます。●心不全では一律な水分制限は必要ありませんが、重症心不全、利尿薬抵抗性を含む腎機能障害、低Na血症の3病態では水分制限が時に有効です。見てわかるセルフケア~自己管理の目安セルフケアでの心不全状況の把握~青信号、黄信号、赤信号~第3章 【ステージC】心不全が発症した!患者さんへの治療とケア②慢性心不全黄信号対処方法ー心不全が悪化しているかもしれませんー青信号対処方法ー心不全は安定していますー体重・血圧は、退院時と大きく変わらないむくみや症状悪化がない引き続き、今の生活を続けましょう体重が短期間で急激に増える(2~3kg/週)足のむくみが強くなる、同じ動作で息切れが強くなる安静時の脈が100回/minを超えている 塩分や水分の制限は守れていますか?過度な運動や仕事をしていませんか?薬の飲み忘れはないですか?赤信号対処方法ー心不全の悪化が強く疑われますー夜間など、息切れや胸が苦しくて、横になれない横になると息苦しいが座ると楽になる病院に相談するか、できるだけ早く病院を受診しましょう+2kgそれでも1週間以上続くなら、病院への相談や受診をおすすめします 心不全は高齢患者さんも多いことから、自己管理には具体的かつわかりやすい目安が求められます。日々の体重や症状を確認して、信号の色で心不全の状態を評価し、その後の対処へつなげる当院での取り組みを紹介します。

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