どうつながっている?どうつながっている?を大調査! 右心系から肺動脈を経て肺に、肺から肺静脈を経て左心系に血液が流れます。つまり肺動静脈を介して右心室と左心室はつながっています。 心臓の病気は、多くは左心系(左心室、大動脈、僧帽弁)の異常によって起こります。心筋梗塞や心筋症、大動脈弁膜症や僧帽弁膜症により左心房の圧が上昇すると、肺静脈圧が上昇し、肺うっ血が生じます。それによってさらに肺動脈圧が上昇し、右心室に負荷がかかり、両心不全の状態となります。 一方、肺動脈自体の病気(特発性、アイゼンメンジャー症候群、慢性肺動脈血栓塞栓症など)でも肺高血圧が生じ、それにより右心室に負荷がかかり、右心不全の状態となります。右心系から肺動脈を経て肺に、肺から肺静脈を経て左心系に血液が流れる。心臓と呼吸器11大静脈血液の流れ肺静脈肺動脈左心房右心房左心室大動脈(全身へ)右心室10 * HEART nursing 2021年 春季増刊
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