130061850
15/16

1774章 ME機器のナースのギモンを解決!Emergency Care 2018 新春増刊 またバスキュラーアクセスを長期間留置したり、間欠的に使用したりした場合、カテーテル内に血栓が生じていることがあります。❸治療の問題 静脈還流の減少に伴う血管内腔の狭小化によって、バスキュラーアクセスの脱血孔が血管壁に密着することがあります。循環血液量減少、除水過多などに伴う血管内容量の減少が要因となります。 原因が判明すれば対応策を講じます。❶回路への対応 折れ曲がりを解除します。また、回路が体の下にならない位置に調整します。 回路の問題が生じないよう、体位変換時に留意することが必要です。❷バスキュラーアクセスへの対応 図1に示したバスキュラーアクセスの構造、脱血・送血孔の位置を考えながら対応します。 バスキュラーアクセスの留置場所に応じて、図1 バスキュラーアクセスの構造の一例送血孔脱血孔図2 脱血不良時の対処フロー脱血不良アラーム警告発生解除と同時に治療再開アラーム停止原因検索回路の問題を解除折れ曲がりの解除直接的な圧迫の解除バスキュラーアクセスの問題を解除①頸、下肢の角度、位置を調整回転牽引バスキュラーアクセスの問題を解除②治療の問題を解除除水量の調整送血側をシリンジで血液吸引→ 吸引可能であれば逆接続輸液、輸血

元のページ  ../index.html#15

このブックを見る