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38Emergency Care 2018 新春増刊はじめに　人工呼吸器は治療用医療機器として、呼吸不全をはじめ各種の病態で使用されています。これまでに一般的な機種から高機能なハイエンド機種まで、さまざまな人工呼吸器が発売されており、現在では人工呼吸器自体の安全性は相当に高いものとなりました。　しかし、人工呼吸器の種類の多さは、見た目の構造や操作法の相違のために医療者にとって下山 哲　しもやま・あきら／自治医科大学附属さいたま医療センター 救命救急センター 助教１章 呼吸管理とME機器4.人工呼吸器ME機器からみた呼吸管理B小児用回路が接続されている。筆者の施設では「点検済み」のラベルが貼られていることを確認して使用する。また、本体に汚れや破損がないことを確認する。呼吸回路は現在ではディスポーザブルが主流で、吸気側と呼気側が色分けされているものがある。加温加湿器は、吸気側接続口とY字接続管より低い位置に設置する。図1　人工呼吸器の外観吸気側接続口（TO PATIENT）加温加湿器呼気側接続口（FROM PATIENT）吸気側回路（青色）人工呼吸器本体加温加湿器用滅菌精製水呼気側回路（白色）