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総論14Emergency Care 2018 夏季増刊Ⅰ章 ER・ICUでよく使う薬剤大声で助けを呼ぶ/救急対応システムの出動を要請するCPRを開始•酸素を投与 •モニター/除細動器を装着2分間CPRを続行CPRを続行ROSC(自己心拍再開)心停止後のケア治療可能な原因を治療CPRの質をモニタリング心リズムをチェックVf/VTであればショックを実施薬物療法静脈路/骨髄路を確保アドレナリンを3~5分ごとに反復投与難治性Vf/VTの場合はアミオダロンを投与高度な気道確保器具を考慮定量波形によるカプノグラフィ大同病院 救急科長 救急センター長 ICU室長田村有人 心肺停止(cardiopulmonary arrest;CPA)はERへ救急搬送される代表的病態である。またICUにおいても、入院患者さんが突然心肺停止となることもありうる。心肺停止への対応は速やかに行う必要があり、心肺蘇生(cardiopulmonary resuscitation;CPR)はその手順や使用薬剤などがガイドライン1、2)によって定められている。心肺蘇生に用いられる薬剤には、「心臓を刺激して動かす作用のもの」「脈拍を上昇させる作用のもの」「頻脈性不整脈を止める作用のもの」などがある。“心肺蘇生時に用いる薬剤”ってなあに?0心肺蘇生時に用いる薬剤総論ポイント●胸骨圧迫は、強く(5cm以上で6cmを超えない)、早く(100〜120回/min)。胸壁が完全に元に戻るまで待つ。圧迫中断時間は最小限にする。●アドレナリン静脈内/骨髄内投与は3〜5分ごとに1mg使用。●アミオダロン静脈内/骨髄内投与は初回300mg、2回目150mg使用。
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