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総論Ⅰ章 ER・ICUでよく使う薬剤20Emergency Care 2018 夏季増刊細胞膜リン脂質アラキドン酸ロイコトリエン・アナフィラキシー・気管支収縮・炎症反応・血管拡張・血小板凝集など・血管拡張・発熱・胃粘液分泌増加・子宮収縮・気管支拡張・利尿・子宮収縮・利尿など・血小板凝集抑制・中枢作用など・血管拡張・血小板凝集抑制・胃粘液分泌増加・利尿などヒドロペルオキシダーゼホスホリパーゼA2リポキシゲナーゼシクロオキシゲナーゼ(COX)PGG2PGH2PGF2αPGD2PGE2TXA2PGI2NSAIDs新潟市民病院 救急科 医長吉田 暁 解熱性鎮痛薬は名前の通り、熱を下げ、痛みを鎮め、炎症を抑える作用を持つ薬剤である。解熱性鎮痛薬には、アセトアミノフェンや非ステロイド抗炎症薬(non-steroidal anti-inflammatory drugs;NSAIDs)などがある。 臨床現場で解熱性鎮痛薬が使用される場合は以下の目的で使用される。① 解熱作用:急性上気道炎をはじめとする発熱性疾患② 鎮痛作用:関節痛や腰痛、術後疼痛などさまざまな疼痛に対して③ 抗炎症作用:痛風/偽痛風の急性発作など“解熱性鎮痛薬”ってなあに?ひとめでわかる作用機序こうして効きます!ポイント●生体への侵襲があると、細胞膜リン脂質からアラキドン酸を経由して炎症メディエーター(プロスタグランジンやロイコトリエンなど)が産生される。炎症メディエーターが直接作用することや、それらがキニンやヒスタミンなどの作用を増強することにより炎症が引き起こされる。●NSAIDsは、シクロオキシゲナーゼ(COX)を抑制し、プロスタグランジンの産生を抑制することにより、抗炎症・鎮痛・解熱作用を現す。1解熱性鎮痛薬総論(文献1より作成)
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