130082011
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【津本】本日は,埼玉医科大学総合医療センターの庄島正明先生をゲストにお迎えしました.庄島先生は脳血管内治療の臨床医として多数の症例をこなされるエキスパートであるのと同時に,CFD(数値流体力学)を中心とした研究でもわが国の第一人者です. 最初に,先生のご出身から伺ってもよいでしょうか?【庄島】小学校低学年までは大阪の高槻市にいましたが,小学校4年生のときに奈良県の生駒郡三郷町という新興住宅地に引っ越しました.中高は,同じ奈良県にある東大寺学園に通いました.片道2時間近くかかる道のりで,いま振り返るとよく通学できたなと思います.【津本】その頃,熱中したことや好きだったことは何ですか?【庄島】小さいときから,何か新しいことを知ったときの感じが好きでした.このため,本はたくさん読みましたね.自分の興味に基づいて情報を受験勉強とカテーテル治療の共通点1収集したり,学んだりするのは好きでしたが,教科書の練習問題をしたり,授業を聞くのは好きではありませんでした(笑). 中高の頃はファミコン,スーパーファミコンの全盛期で,友達と一緒に野球ゲームやアーケードゲームに興じていました.モーターレースのF1にもはまり,仲間とともに,テントを持参して鈴鹿グランプリを観戦したりしました.【津本】部活は何かされていましたか?【庄島】廃部寸前の柔道部に誘われて入部しました.同級生が主将だったのですが,私を含め,さぼりがちな部員たちをなだめすかしながら,活動を続けさせてくれました.おかげで黒帯も取れて,自慢ネタになりました.【津本】なるほど.そういう庄島先生が医学部,中でも東大医学部を目指されたのはなぜですか?【庄島】ロボットや宇宙ロケットなど,夢のある機械の開発にかかわりたいと思っていました.ただ,東大寺学園は医学部を目指す人が多かったので,自分も何となく医学部を目指すようになりました.「高いハードルがあるならそれを越えられ東京大学医学部医学科卒業東京大学医学部附属病院脳神経外科研修医亀田総合病院脳神経外科医師東京警察病院脳神経外科医師NTT東日本関東病院脳神経外科医師東京大学医学部附属病院脳神経外科助教自治医科大学附属病院血管内治療部助教東京大学医学博士東京大学医学部附属病院脳神経外科助教東京大学医学部附属病院脳神経外科特任講師埼玉医科大学総合医療センター脳神経外科教授1996年1996年1997年1999年2001年2004年2005年2006年2009年2013年2017年庄島正明先生プロフィール私の手術論no. 1061178 脳神経外科速報 vol.30 no.11 2020.11.

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