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INFECTION CONTROL 2017年 春季増刊61年間を通じて行おう! いつでも大切! To Doリスト第章2ICTラウンド/病棟以外の各部署へのラウンド5重工記念長崎病院 感染対策室 室長(感染管理認定看護師) 峯 麻紀子実施の準備実施・実施後ラウンドにはICTメンバー全員が参加することが望ましいが、少なくとも2人以上が参加するようにする。ラウンドにはICTメンバーのほか、実施部署の管理者や感染対策担当者、およびリンクナースも参加できるよう、関係各部署と日程調整を行う。病棟以外の各部署へは2ヵ月に1回の頻度でラウンドを行う。各部署のラウンドがもれなく実施されるようラウンドの年間実施計画を立てる。でき上がった年間のラウンド実施計画は、全職員に向けて事前に公表しておく。ラウンド実施予定日が近くなったら、そのつどラウンド先の管理者に案内して時間の最終確認・調整を行う。ラウンドチェックリストを、各部門共通や各部門別など自施設の現状に合わせて作成しておく。チェックリストは、メンバー全員が同じ視点、同じレベルで観察できるためのツールとなるよう、ガイドラインなどを参考にしてICT所属の多職種メンバーの意見を集約して作成する。“ICT=チェック魔”と思われないよう、現場スタッフとのコミュニケーションを良好にし、日常的な疑問や相談に対応するよう心掛ける。ラウンド時の気付きは、可能な限りその場で直接フィードバックして、現場スタッフと一緒に対策を検討する。処置や検査などの医療行為は、可能な限り直接観察で行う。ラウンドの結果は、ICTメンバーで考察を加えて報告書を作成し、できるだけ迅速にフィードバックする。ラウンドの結果は対象部署だけでなく、その他の部門にも広報して施設全体での改善に役立てる。ICT全員の役割まずラウンドに参加する!ラウンドの年間実施計画、チェックリスト、ラウンド後の報告書を作成する。

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