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INFECTION CONTROL 2017年 春季増刊62ICNの役割ICDの役割臨床検査技師の役割薬剤師の役割各部署のスタッフ・リンクナースの役割各部門との調整役(窓口)となり、ラウンドの実施案内や報告を行う。標準予防策を基本とした総合的な感染対策の確認とマネジメントを行う。ラウンド時のリーダーシップを取る。実際の医療行為を直接観察する場合、無菌操作が適正であるかを確認し、改善が必要であれば医師に適切な方法を提案する。検体採取が正しく行われているか、また検体保管が適切であるかを確認する。各検査試薬や採血試験管などの有効期限を確認する。環境改善のために必要となる場合には、適宜環境の培養調査を提案して実施する。医薬品や消毒薬の保管状況や開封後の期限を確認する。各種器材に対し適切な消毒薬が選択され、消毒方法が適切か、濃度・時間は守られているか、使用容器は適切かなどを確認する。現場における感染対策の実際を報告し、改善のための討議に参加する。ラウンドで得られた情報を部署のスタッフに伝達する。病棟以外の各部署のラウンド頻度について ICTによるラウンドは感染制御チームのうち少なくとも2名以上が参加のうえで行うことが求められており、病棟ラウンドは、可能な限り1週間に1回以上の頻度で実施することが明文化されている1)。一方、病棟以外の部署のラウンドの頻度についてはこれまで定義されたものがなかったが、平成28年4月25日付の診療報酬改定に対する厚生労働省保険局医療課事務連絡「疑義解釈資料の送付について(その2)」2)によって、感染防止対策加算における院内ラウンドについて、「患者に侵襲的な手術・検査等を行う部署についても、2月に1回以上巡回していること」と初めて回答されたため、これを一つの目安として考えることができる。患者に侵襲的な手術・検査を行う部署とは、手術室、透析室、外来化学療法室、救急室、内視鏡検査室などが想像ICTで病棟以外の各部署のラウンドについて実施計画を立案し決定する。

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