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86INFECTION CONTROL 2017 夏季増刊回復期リハビリテーション病床社会医療法人 美杉会 佐藤病院 医療安全管理室 感染管理専従 師長(感染管理認定看護師)三浦利恵子みうら・りえこ1療養型病院の特徴、講義時とラウンド時のチェックポイント第4章押さえておくべき特徴は?回復期リハビリテーション病床とは回復期リハビリテーション病床とは、脳血管疾患または大腿骨頸部骨折などの病気で急性期を脱しても、まだ医学的・社会的・心理的なサポートが必要な患者に対して、多くの専門職がチームを組んで集中的なリハビリテーションを実施し、心身ともに回復した状態で自宅や社会へ戻ることを目的とした病棟である。保険制度2000年、医療供給過多の背景から、急性期病床削減による医療資源の有効活用と患者が療養型病床群に入院することによる医療費拡大を抑制し、在宅復帰をめざすため新設された病床である。一般社団法人回復期リハビリテーション病棟協会によれば、2016年3表 1  回復期リハビリテーション病床入院料の施設基準入院料1入院料2入院料3医師の配置専任常勤1名以上看護職員配置13対1以上リハビリテーション職員配置専任常勤PT3名以上、OT2名以上、ST1名以上専従常勤PT2名以上、OT1名以上社会福祉士配置専任常勤1名以上不要(医療機関内にいればよい)新規入院患者のうち重症者(日常生活機能評価10点以上)の割合3割以上2割以上規定なし在宅復帰の割合7割以上入院時の重症度・医療・看護必要度A項目1点以上が1割以上規定なし重症者における退院時の日常生活機能評価3割以上が入院時から4点以上改善3割以上が入院時から3点以上改善規定なし休日のリハビリテーション要不要(体制を整えた場合は加算あり)(文献1より改変)

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